アラ還なのにまだまだ未熟


入院中にラインがきた友人に、骨折で入院中のことを伝えた。



すぐスタスタ歩けるよー。あはは。



と返事がきた。



あはは、か。



留守の間、見守りが必要な夫を子供に託し、
自分のこの複雑に骨折した足が、後遺症なく歩けるようになるのか、
不安と心配でいっぱいの時の、「あはは。」は、
私の心には馴染まなかった。


彼女の周りはお年寄りが多く、骨折経験者もたくさんいるから、
彼女にとっては、「すぐ歩けるよ。心配ないよ。あはは。」
って意味だとはわかってた。


友人全員がその時の自分の気持ちにフィットする言葉を、
都合よく言ってくれるわけじゃない。


とにかく、それはそれ、これはこれ、って感じで強制的に自分の中で終わらせた。



その数週間後、その友人がコロナに罹った。


こんなに辛いものとは思わなかった、と言った。
吐き気があって、私の夫の辛さが本当にわかった、と言った。



そうだね、自分が経験していないことって、
本当にはわかってないよね。
そういう事、たくさんあるよね、って話して終わった。



私も今まで、何にもわかってなくて人を傷つけてきたこと、
たくさんあるんだろうなって思った。
これからだって、絶対にない、とは残念ながら言えない。


わたしが入院中、マグロ祭りだった模様