後味のよさ


わたしは感じのいい人に弱い。


感じのいい人、誠実そうな人、気持ちのよい人や店に出会うと結構律儀に顧客になろうとする。
応援したくなるのだ。いい人は。


職場の近くのコンビニで一人お気に入りの人がいる。
体も大きいが声も大きく、挨拶が元気で気持ちいい。
今日も頑張ろう、と元気がもらえる。


きっとそういうファンのおじちゃん、お兄ちゃんたちが他にもいるのではないかと思われる。


先日、サボをネットで購入した。買った先は会社とかではなくて個人経営のギャラリーのようなところ。届いた商品と一緒に万年筆で書いた短いお手紙が入っていた。


商品は気に入ったがサイズが合わなく、メールで交換をお願いした。
その時、そちらに行って試し履きもできないので、サイズ選びのコツがあれば教えて欲しいと書き添えた。


しばらくしたら電話がかかってきて驚いた。
メールでは伝えきれないところもあるから、と。


その後、交換の品物がすぐ届き、サイズもぴったり合ってほっとした。


普通ネット上の買い物で、お礼のメールなど出さないけれど、
今回はお電話までいただいた経緯があったので、迷ったけれど、お礼のメールを送った。


サイズぴったりでした。ありがとうございました。と。


向こうにしてみたら、たくさんのお客の中の一人に過ぎないので、お礼のメールなど迷惑かな、と思ったけれど、自分が気がすむから送っておいた。


翌日返信がありほっとした。
なぜほっとするのか。
それは、せっかく途中までは感じがよくても最後の詰めが甘くて残念、って思うケースも時にあるから。


だからこそ、最後まで期待を裏切らない心遣いを受けると、
温かい血の通ったやりとりができると、
ブラボーって小さく感動し、
大した貢献はできなくてもまた次もここで、と思うのだ。


この間アマゾンプライムでみた映画の中にこんなセリフがあった。


自分の利益のために不誠実なことをしたら、その人は自分の人生に不誠実な人を招き入れる
善良な友達がよければ自分が善良になればいい



映画や本はこんな日常の人間付き合いの中では、
なかなか聞くことができない言葉に出逢うのが素敵だっていつも思う。


サボはパッと履けて楽ちん 
今年の結婚記念日に選んだのはこのサボとなりました



なかなか読み応えありました
家計簿というワードにひかれたけれど、読んで後味がいい